ケアの向上を目指して
東京老人ホームでは、ご利用者の生活が実り多く豊かなものになるよう、ケアの質を向上することを目指しています。
多様なご利用者に対応したプログラムを取り入れることや、サービスを提供する職員の専門性を高める取り組みを行うことで、ケアの質を高めています。
多彩なプログラムの提供
ボランティアとの協働によるプログラム

東京老人ホームの理念や取組みに共感して下さるボランティアの方たちと協働して、歌おう会・書道・レクリエーションなど、多彩なプログラムを提供しています。
ボランティアの方々が実践するプログラムは、ご利用者の方々の生活に潤いをもたらすことに止まらず、ご利用者が、職員やご家族だけではなく、地域の方々とコミュニケーションの輪を広げる役割をも担っています。
プロの音楽家による演奏会
プロの音楽家の方々にお越しいただき、コンサートを実施しています。
プロの方の生の歌声や楽器演奏は、聴いているご利用者や職員など、皆の心を震わせ、五感に染み渡ります。
演奏会場までのアクセスや演奏時間などにより、足を運んでプロの方の演奏を聴くことが難しくなっている高齢者の方々に、本物の音楽を楽しんでいただく機会となっています。
安心・安全で快適な介護を目指して
【特別養護老人ホームめぐみ園】
安心・安全で快適な介護サービスを提供するための学び
ご利用者の方々に、安心・安全で快適な介護を提供するために、職員は日々学びを深めています。
介護技術経験のない新入職員も、車椅子のポジショニングや、オムツの使い方など、一から介護技術を学ぶことができます。
また、感染症に関してはロールプレイでより実践的な研修を行ったり、より理解を深められる手法を用いて、その他にも様々な研修を実施しています。
さらに、高齢者福祉ならではの「看取り」や「認知症」に関する研修等も積極的に行い、ご利用者にとって、より最適な支援が提供できるように、職員は学びを深めています。
利用者も介護者も負担のない介助
入浴介助時には、ストレッチャーへの移乗の際にスライディングシートを活用し、ご利用者の移乗が安全、かつスムーズに行えるよう配慮するとともに、職員の腰部への負担を軽減しています。
その人らしく最期の時まで過ごせる看取りケアの実践
【特別養護老人ホームめぐみ園】
ご利用者の心のケア
ご入所された時から、ご利用者の意思やご家族のご意向などを伺い、最期の時までその方らしい生活を過ごしていただけるように、個別のニーズに沿った日常の生活支援を実施しています。
ご利用者やご家族の意向に沿って、スピリチュアルケアワーカーや「祈りのたて琴(※1)」の奉仕の方が、ご利用者のお部屋を訪問させていただき、最期の時まで、穏やかな気持ちで過ごしていただけるように、心のケアへの取り組みを行っています。
※1「祈りのたて琴」
ベッドサイドでご利用者の呼吸に合わせながら、ハープと歌による祈りをお届けすることで、ご利用者お一人おひとりに「あなたはそのままで価値のある大切な存在です」と伝える活動。
ご遺族との茶話会の実施
亡くなられたご利用者のご遺族の方のお気持ちにも寄り添いたいという想いから、年に2回実施している追悼会には、ご遺族の方をお招きしています。
追悼会の後は、ご遺族の方々と職員とで茶話会を行い、思い出話をしながらご利用者を偲びます。
ご利用者を偲ぶ茶話会を通して、ご遺族の方々のお気持ちが少しでも前に進めるようなお手伝いができればと考える一方で、ご利用者に携わってきた職員にとっても、この茶話会が、心の痛みから少し開放され、新たなケアに向かっていく貴重な時となっています。
精神的サポートを目的とした職員研修の実施
ご利用者の最期の時を目の当たりにすることは、高齢者介護の世界で働く専門職であっても、時に、心への負担をもたらすことがあります。
そのような職員の心の負担を少しでも軽減できるようにと、「死生観」について職員が改めて考える研修、心構えや受け止め方、またご利用者との関わり方について研修を実施しています。
出張販売の受け入れ
ホーム内のロビーで実施する販売会
月に2回、地域の商店の方に来ていただいて、ホームのロビーで季節の果物や菓子類などの販売会を実施しています。
外出が困難になってきているご利用者の方々にも、自分で見て、自分で選び、好きなものを購入する楽しみを味わっていただいています。
※購入時は職員が見守り、ご利用者のお体の状態に合わせた品物を購入していただいています。